ノーベル医学・生理学賞

BBC NEWS | Health | Nobel for stomach ulcer discovery
 上のエントリーで「ノーベル賞に先駆けて」とかいっちゃってますが、医学・生理学賞は出てました。ピロリ菌が胃腸の潰瘍に関係していることについての研究で、オーストラリアの二氏、受賞です。そういえば私も十二指腸潰瘍の疑いアリとか言われて、そのまま3年病院にいってないな。二氏の受賞を記念して早めに行くことにします。

 脳をコンピューターで保存

2050年、人間は「不死身」に=脳の中身をPC保存 - livedoor ニュース

ピアソン氏はまた、コンピューターの飛躍的な進歩のあり方からすれば、2020年までには「意識」を持ったコンピューターの開発が可能になると指摘。意識のあるコンピューターには感情も生まれると予想した。同氏は感情を持ったコンピューターの応用例として、航空機制御プログラムへの導入を提唱。「墜落を前にしたコンピューター制御プログラムは恐怖を覚え、何としてでも墜落を回避しようと全力を挙げるだろう」と語った。
 具体的な方法はなんも書いてないんであれだが、アン・マキャフリー『歌う船』みたいなものか? 「労働条件」の劣悪な格安航空会社なんかだと、自殺志願の飛行機とかも出てきそうだな。

 上野の国立科学博物館に新館

“科学の殿堂”には「TK-80」も──国立科学博物館新館がグランドオープン
上野の国立科学博物館 新館オープン
 上はITメディアによる紹介記事。展示品の写真多数。行きたくなる。

 マラリア・ワクチンは可能

Malaria vaccines get real: Trial offers evidence that an effective vaccine is feasible - but WHO expresses caution
 人類が克服できない最強の病原体ともいえるのがマラリア原虫である。マラリアとの戦いの歴史は例えば『マラリアVS.人間』[Amazon] / [bk1]に詳しい。もちろん、こういったニュースは(本当だとすれば)世界中でマラリアによって失われる命を考えれば朗報意外のなにものでもないが、マラリアを媒介するハマダラ蚊は開発のあまりすすんでいない森林に住むことが多いので、マラリア自体が貴重な熱帯の生態系や、その地域に住む数百年のうちに徐々に地域土着のマラリアに対する耐性を確立してきた先住民にとっては、開発の手を逃れる貴重な防壁を打ち壊されると見ることもできる。難しい問題ですね。

 イグ・ノーベル賞発表 五秒間ルールを検証せよ!

井上氏にイグ・ノーベル賞 カラオケ発明を評価

ユーモアにあふれ科学への関心を高めた研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」(愚かなノーベル賞)の平和賞に、カラオケの発明者として知られる兵庫県西宮市の会社経営者、井上大佑氏(64)が選ばれ、米ハーバード大で9月30日午後(日本時間1日午前)、授賞式が行われた。
The Ig Nobel Home Page
 日本人も受賞したとこことかで話題のイグノーベル賞ですが、私としては公衆衛生賞の「食べ物を落としたときの五秒間ルールの有効性を検証する」が面白かったです。どの国でも考えることは一緒ね、っていう文化史的な意味で…。
 研究によって明らかになったことは
・70パーセントの女性と56パーセントの男性が5秒間ルールに親しんでおり、そのほとんどが彼らの指の間から滑り落ちたご馳走の取り扱いを決定する時に利用していた。
・大学の床は微生物的見地から見れば非常に清潔である。
・女性は男性より床の上に落ちたものを食べる傾向にある。
・床に落とされた場合、クッキーやキャンディはカリフラワーやブロッコリーより食べられる傾向にある。
・しかし、もし食べ物が微生物を含んだ床に落とされた場合、食べ物は五秒とたたず汚染される。

※記事、この続きも爆笑なので、機会があったら訳します。
 結論としては、その床が危なそうだったら五秒間は関係ないし、多くの場合きちんと掃除されたセラミックタイルの場合汚染源となる微生物が有意に少ないので、落としたものを食べても意外と問題ない、ってことかな?
 それと、お時間のある方は以前のノーベル賞関連記事もよろしく。