ブロガーとサイバー反体制派のためのハンドブック （by 国境なき記者団）

○Reporters sans frontieres - Handbook for bloggers and cyber-dissidents
　フランスのNGO、国境なき記者団の作成したブログ・ジャーナリストのためのハンドブック。用語解説（Blogosphere、Permalink、RSS aggregator、Trackbackなどなど）やブログツールの紹介（BloggerやMSN Spacesのようなウェブサービスの他、アプリケーションとしてはMovable Type、WordPressとフランスで人気らしいDotClearが紹介されている）。ジャーナリストとしての倫理（「すべてのブロガーがジャーナリストを志すというわけではないが、もしそうしたいと望むなら、倫理的になる必要がある」）、サーチエンジンへの引っかけ方、ブログの意義、各国レポート（ドイツ、バーレーン、アメリカ合衆国、香港、イラン、ネパール）。そして、主に第三世界の、実名で書くことに危険を感じるブロガーへの、匿名を守る方法（プロキシーや、GnuPGの使い方）まで議論していて、きわめて実践的な内容。最後に、オンライン検閲の悪質な事例として、中国、ヴェトナム、チュニジア、イラン、キューバ、サウジアラビア、ウズベキスタンを非難する章をがついている（それぞれの特徴も解説されていて面白い）。

【追記】関連情報
　国境なき記者団、反体制派のブロガーに向けた手引書を発表 - CNET Japan
　ITmediaニュース：ブロガーのための「検閲回避ハンドブック」