Google、ご乱心!?

グーグル、中国政府に配慮する検索結果表示
Google's Chinese news service omits government-banned sites ※元記事

中国で2週間前に中国語ニュースサービスを試験的に開始したグーグルは、中国政府が禁止しているサイトからの情報を表示しておらず、「悪事をはたらかない」という方針で有名な同社の評判がゆらいでいる。オンライン上の検閲に反対する調査会社Dynamic Internet Technologyがテストを行った結果、中国内のインターネットに接続しているパソコンを通じて検索を行った場合、中国政府が禁止しているサイトからの検索結果を省略していることが判明した。同じ事柄について米国内のパソコンで検索すると、それらの禁止されているサイトも出てきたという。
 記事によればwww.epochtimes.comや、www.voanews.comなど少なくとも8つのサイトが除外されているらしい。しかし、epochtimes.com (大紀元)のabout usを読めばこのサイトの検閲は確かにけしからんと思ったりするけど、Voice of Americaを検閲したいのは多くの政府にとって権利ってことにしてあげたい気もしなくもない。
 ところで、朝日の翻訳は途中で記事が止まっちゃっているが、元記事はさらにフォレスター・リサーチのシャーリーン・リーのコメントの紹介を続けているので、簡単に訳出。
(つたない訳を載せていましたが、Hotwiredに完訳版がありましたのでそちらをご覧ください)
 最後の部分、やや議論がとっちらかっているが、要するに外国の企業が悪法をしいているとして、それに協力するのは企業としてはしょうがない、ということを主張しているように見える。これは「検閲」程度だからそうなのか? あるいはアパルトヘイトやら「婚外性交は石打ち」みたいな、より直接的な暴力につながる問題でもそうなのか?
 それと、こういう話になったときに当然想起される主題は「グーグルのユニークな社風、IPO後も生き延びるか?」というかねてからの問題への解答のひとつだからだ、と思うのだが、どうだろう? 朝日が後半をぶった切ったのも、もしかしてその部分に関係ないからかな、と思ったり。