Nothing for Education, Employment or Training

ニート急増が問うもの 失業者でもフリーターでもない若者たち

  「日本の若者が仕事に対して過敏になるのは、就職するチャンスが新卒時に偏り、一度失敗すると再挑戦が難しいから。一方で、キャリアにつながる実践的な教育をしてこなかった学校システムも、即戦力を求める企業の実情と合わなくなっている」
(中略)
 国の対応も早かった。厚生労働省ニート対策を「若者人間力強化プロジェクト」と名付け、来年度予算で231億円を要求。合宿形式の集団生活で、働く意欲の向上を目指す「若者自立塾」の新設などを盛り込む。
 玄田さんは7月にフリーライター曲沼(まがぬま)美恵さんとの共著「ニート」(幻冬舎)を出版、すでに2万6000部に達した。にもかかわらず、ニートという言葉が政府や読者へ正確に届いているか、玄田さんは懸念している。
 「国の対策は、働く意欲がない若者支援とうたわれる。まるで本人が怠けて、甘えているかのように聞こえてしまう。働いている人たちも働く意味を疑うことは多いはず。自分もニートになりうるという視点を持って欲しい」
 玄田氏の危惧は非常に良く判る。っていうか、表ブログで触れたロースクール問題やその他高等教育行政の問題などと合わせて考えると、ニートをつくり出しているのは政府ではないか、とすら思うわけですね。だって勉強したって就職につながらず、借金ばかり残るんじゃ、勉強だってしたくないよね。