毎日新聞の世論調査によれば、ブッシュ再選を「よかった」とする人が50パーセントで、良くなかったの26パーセントを大きく上回ったそうな。ウェブ上でも民主党は日本バッシングをするからということで共和党支持だ、という人もよく見かける。倫理的なものを脇において考えれば、確かにブッシュはバブル以降初めてといえる国際的なプレゼンスを日本に提供しているという面はなくもない。しかし、そのために払わされるコストが高すぎやしないか? イラクやアフガンにおけるばく大な戦費負担と、欧州や南米に見られる「アメリカ離れ」は、戦費の肩代わりやドルの下落という形で日本経済に負担を強いるわけで、一過的な(しかもブッシュの言うことを聞く限りという条件付きの)プレゼンスに払うには大き過ぎる対価であるように思われる。それにクリントンが目指したのは日本叩きじゃなくて、日本の市場の合理化であって、あそこで上手く老害を排除できていれば、日本の社会ももっとまともだったかもしれない、とは思わないかね(まぁ、それってグローバリゼーションですが…)。