ブリュノ・ジュタン氏来日スケジュール

 パリ大学で経済学を研究するとともに、Attacフランスでも活動するブリュノ・ジュタン氏が来日するようで、公演スケジュールをまとめてみました。ジュタン氏はAttacが取り組む通貨取引税の専門家で、著書に『トービン税入門: 新自由主義的グローバリゼーションに対抗するための国際戦略』があります。
「地球福祉研究センター」設立記念シンポジウム「世界の貧困と地球的福祉〜グローバリゼーションを再考する〜」

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「地球福祉研究センター」設立記念シンポジウム
World Poverty and Global Welfare: Rethinking Globalization
「世界の貧困と地球的福祉
〜グローバリゼーションを再考する〜」
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千葉大学大学院人文社会科学研究科では、世界の貧困問題と地球的福祉を主たる研究課題とする「地球福祉研究センター」の設立を予定しています。この新研究センターの設立を記念して、この度国際シンポジウムを開催いたします。

近年のグローバルな社会の出現は、国際的な金融取引や多国籍企業の活動を促す反面、国際的なレベルにおいて経済的な格差や不平等を著しいものにしています。先進国の経済的な繁栄にもかかわらず、依然として途上国の貧困は解消されていません。この「世界の貧困(World Poverty)」を解決するためには、従来の福祉国家の枠組みを超えた新たな理論を構築する必要があります。そこで「地球的福祉」(Global Welfare)という新たな概念を提起します。

このシンポジウムには、国内外からこの分野の著名な研究者を招聘し、議論を深めます。特に、ブリュノ・ジュタンさん(パリ大学助教授)は労働、金融規制、グローバル・タックスの専門家であり、2002年に書かれた著書が、本年3月に『トービン税入門』(和仁道郎訳、社会評論社、2006年)として日本語に翻訳されています。

研究者はもちろんのこと、市民の方々の幅広い参加を心から歓迎いたします。

●日時:10月9日(祝)10:30−17:00(18:00から懇親会)
●場所:千葉大学人社研総合研究棟 2階 マルチメディア会議室
(JR西千葉駅、京成線みどり台駅から徒歩10分)
http://www.chiba-u.ac.jp/general/about/map/nishichiba.html
●主催:千葉大学大学院人文社会科学研究科「地球福祉研究センター」
●共催:千葉大学COEプログラム「持続可能な福祉社会に向けた公共研究拠点」
●使用言語: 英語
●参加費・懇親会費:ともに無料(事前申し込みがなくても大丈夫です)
●プログラム:

10:30 - 10:50
学長挨拶: 古在 豊樹(千葉大学学長)
趣旨説明: 小林 正弥(千葉大学

 10:50 - 12:00
基調講演: O. K. ライ(関西学院大学
コメント: 毛利 勝彦(国際基督教大学
Q&A    
Lunch Break 12:00 - 13:00

13:00−14:05
報告:   ブリュノ・ジュタン(パリ13大学)
コメント: 上村 雄彦(千葉大学
Q&A

14:05 - 15:10
報告:   ハクジュ・コン(成均館大学
コメント: 小川 哲生(千葉大学
Q&A
コーヒーブレイク 15:10 - 15:30

 15:30−17:00
パネルディスカッション
・Chair: 小林 正弥
・O. K. ライ
・毛利 勝彦
・ブリュノ・ジュタン
・上村 雄彦
・ハクジュ・コン
・小川 哲生

閉会挨拶: 秋元英一(千葉大学)<レセプション> 18:00 - 19:30

※プログラムは変更になる場合がありますので、ご了承ください。

●連絡先:千葉大学大学院人文社会科学研究科公共研究センター 
〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1−33
E-mail: recpa@restaff.chiba-u.jp
Fax: 043−290-2337


【討論会】ブリュノ・ジュタン(ATTACフランス学術委員会)さんを囲んで トービン税─新自由主義グローバリゼーションに対抗する国際戦略


トービン税」──。それは、通貨取引への課税を通じて、通貨投機を抑制し、世界の貧困問題の解決のための財源確保と、国際機関の民主化をめざす構想です。トービン税は、世界を席巻する新自由主義に対抗し、「もう一つの世界」をめざす、グローバルな社会運動によって構想されました。
日本の反グローバリズム運動をすすめる上で、トービン税の構想をどのように活かすことができるのか、また、運動の側は、どのような「オルタナティブ」を構想しうるのか。

トービン税」についての著作のある、ATTACフランス学術委員会のブリュノ・ジュタンさんがこのたび来日されます。ジュタンさんの著書、『トービン税入門』の日本語版も刊行されました。この機会に、反グローバリズム運動をすすめる日本のさまざまなグループが、ジュタンを囲んで、論点を出し合い、意見交換をする集まりを持ちます。ぜひご参加下さい。

日時●10月11日(水) 18時30分開場
場所●渋谷区立大向区民会館(渋谷駅下車10分)

地図
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_omukai.html


内容●ビデオ上映、ジュタンさんのお話、各団体からのコメント、討論など
参加費●500円

ブリュノ・ジュタン(Bruno Jetin)
パリ・ノール大学経済センター助教授。ATTACフランス学術委員会メンバーで、資本規制、通貨取引税、その他国際公共財と開発の金融のためのグローバル課税問題を担当。著書に『トービン税入門』(和仁道郎訳/金子文夫解説、社会評論社刊)など。

ブリュノ・ジュタンさんを囲む会
連絡先●ピープルズ・プラン研究所
〒162-0042 東京都新宿区早稲田町75 日研ビル2F tel/fax:03-5273-8362
社会評論社
〒113-0033 東京都文京区本郷2-3-10 お茶の水ビル tel:03-3814-3861

ATTAC cafe 2006-10-13 国際的な投機マネーに課税を!

ブリュノ・ジュタンさんと語る「もうひとつの世界」
通貨取引税(Currency Transaction Tax=CTT)とオルターグローバリゼーション

日時 10月13日(金)18:30〜21:00
場所 江東区総合区民センター  青少年和室(6F)
交通 地下鉄新宿線「西大島」駅を上がってすぐ
会費 無料(非会員の方は500円)    

 このたびATTACフランス学術委員会メンバーで通貨取引税の専門家であるブリュノ・ジュタンさんが来日することになりました。ブリュノ・ジュタンさんは著書『トービン税入門』(社会評論社)のなかでも通貨取引税の実現性と取り組むべき課題を提示しています。フランス政府をはじめ各国政府が航空チケット税などの「国際連帯税」というグローバルな課税を実施する中で、通貨取引税が提起した本来の目標と私たちが取り組むべき課題は何なのか。ブリュノ・ジュタンさんとともに「もうひとつの世界」に向かうオルターグローバリゼーション運動の方向性を話し合います。会員以外の方の参加も大歓迎です。

▼第2回世界社会フォーラムでのATTACフランスのセミナー報告(ブルノー・ジュダン2002/2/23)

 http://www.jca.apc.org/attac-jp/ATTACNewsletter/02tobin.htm 

ブリュノ・ジュタン(Bruno Jetin)さん
パリ・ノール(パリ第13)大学経済センター経済学教員。自動車産業の社会的生産モデル、発展途上国労働市場と労働組織、金融市場の規制などを研究。ATTACフランス学術委員会メンバーで、資本規制、通貨取引税、その他国際公共財と開発の金融のためのグローバル課税を担当。グローバル課税を支持して欧州議会で証言、世界社会フォーラムに参加。関連論文多数。現在はタイで自動車多国籍企業の分析をしている。(社会評論社トービン税入門』より)

主催 ATTAC Japan(首都圏)  http://www.jca.apc.org/attac-jp/japanese/