イグ・ノーベル賞発表 五秒間ルールを検証せよ!

井上氏にイグ・ノーベル賞 カラオケ発明を評価

ユーモアにあふれ科学への関心を高めた研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」(愚かなノーベル賞)の平和賞に、カラオケの発明者として知られる兵庫県西宮市の会社経営者、井上大佑氏(64)が選ばれ、米ハーバード大で9月30日午後(日本時間1日午前)、授賞式が行われた。
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 日本人も受賞したとこことかで話題のイグノーベル賞ですが、私としては公衆衛生賞の「食べ物を落としたときの五秒間ルールの有効性を検証する」が面白かったです。どの国でも考えることは一緒ね、っていう文化史的な意味で…。
 研究によって明らかになったことは
・70パーセントの女性と56パーセントの男性が5秒間ルールに親しんでおり、そのほとんどが彼らの指の間から滑り落ちたご馳走の取り扱いを決定する時に利用していた。
・大学の床は微生物的見地から見れば非常に清潔である。
・女性は男性より床の上に落ちたものを食べる傾向にある。
・床に落とされた場合、クッキーやキャンディはカリフラワーやブロッコリーより食べられる傾向にある。
・しかし、もし食べ物が微生物を含んだ床に落とされた場合、食べ物は五秒とたたず汚染される。

※記事、この続きも爆笑なので、機会があったら訳します。
 結論としては、その床が危なそうだったら五秒間は関係ないし、多くの場合きちんと掃除されたセラミックタイルの場合汚染源となる微生物が有意に少ないので、落としたものを食べても意外と問題ない、ってことかな?
 それと、お時間のある方は以前のノーベル賞関連記事もよろしく。

 テロのスクツ

Indian parents slam textbook for describing Pakistan as "den of terrorism"
 ヒンドゥ原理主義最強硬派のひとり、ナレンドラ・モディが州首相を務めるグジャラート州の「社会科学」の教科書の記述。13歳前後でつかうこの本の「テロリストの治療」と題した章には「グジャラートは国境の州です。海と陸の国境で、テロリズムの巣窟ともいうべきパキスタンの国境と接しています:という文章があったらしい。
 記事はパキスタンの新聞だが、「インドの父母が子どもの教育に間違ったテキストが使われることに講義している」という体裁の記事になっている点が面白い。

 インド英文学の父アナンド死去

Mulk Raj Anand dies at 99
 2004年9月28日、インドの英語文学の確立に寄与したMulk Raj Anandが肺炎のため死去した。現在はパキスタン領のペシャワルで生まれたアナンドは、ケンブリッジで教育を受けた。親しい友人にはヘンリー・ミラージョージ・オーウェルがおり、インドの低カーストについて吟味した"Untouchable"[Amazon]にはE.M.フォスターが序文を寄せている。他に結核で死んだ10代の児童労働者を描いた"Coilie"[Amazon]などがある。
 若い頃は左派思想家としてスペイン内線に参加したこともある。