勤勉なのと「イイ子」なのは違うんじゃないか?

大学生が勤勉志向に?6年前より「学業重視」 学会発表
 日本教育社会学会での武内清教授らの発表によると「勉強しない気楽な大学生」から「勉学に励むまじめな大学生」へと変化が伺われたという。
 朝日の記事は消えますが、記事のコピーが武内氏サイトのBBSの記事101〜2番に。あと2chとか。
 で、以下一部引用。


 対立する二つの意見を示し、どちらが自分の意見に近いかを聞く質問で、「大学での授業も出席を厳しくとるべきだ」「試験やリポートがよければ良い成績を」で「出席を厳しく」と答えた学生が49.6%と6年前より9.3ポイント増えた。
 「大学は学問の場」「学問よりさまざまな体験をする場」で「学問の場」と答えた学生は49.2%と8.8ポイント多くなった。「大学の先生は生活や学習を指導した方がよい」「学生の自主性にまかせた方がよい」では「指導」が13.5%と7ポイント増え、倍以上になった。
 また、生活の中で学業・勉強の占める比重を4段階で尋ねると、「大部分」「かなり」と答えた学生の合計が55.9%と5.1ポイント増えていた。
 うーん、これは単に不況とか社会の雰囲気で、学生が萎縮しているだけじゃないのか? 発表自体の詳細を知らないのでなんとも言えないが、武内教授の「大学が教育改革に力を入れてきた成果で学生がまじめになった」という見解はとても支持できそうにないぞ。特に、レポートの質より出席を重視してほしいと考えているあたり、実力には自信がないけど評価はされたいってだけでは? 大学院での学生支援機構(旧育英会奨学金の免除が実績評価方式に変わったことなどと合わせて、気概のある学生を育てる風土がどんどんなくなっていっているんじゃないかという、強い不安を感じるのである。