イラク戦争は違法、とアナン氏

Iraq war allies rebuff UN chief
 アナン国連事務総長アメリカのイラク侵略は「国連憲章に照らして違法」と断じ、「もう一つのイラク型オペレーションを見ることがないよう望んでいる」とアメリカの戦線拡大をけん制している。
 それにラムズフェルドの前補佐官ランディ・シューネマンや、10月の選挙を前に今や政権は風前の灯火と言われるオーストラリア・ハワード首相がかみついている。この二国が「国連なんてどうでもいい」派。選挙を控えた二国、強気一本やりです。
 イギリス、ポーランドブルガリアは「合法的で、かつ必要だった」と主張している。先の二国とは微妙にニュアンスが違う。細田官房長官は"he(長官) would be seeking clarification about the exact significance of Mr Annan's words"と語り、まぁ、とりあえずごまかした形。この発言、日本語で知りたいけど、国内で報道はあったのかな? 「アナン氏のご発言に関しては、現在内閣のほうでも正確な意味を明らかにしようと努めている段階でございまして…」みたいな感じだったのかな?
 それにつけても、ヴァチカンの「ケリーに投票してもいいよ」発言など、国際的に「ブッシュ辞めさせろ」圧力が高まっているのに、アメリカ国民はどこまで自覚的なのか? ただ、BBCの記事中にあるシューネマンの「国連がスーダン他で犯した失敗は、効果的な多国籍主義(effective multilateralism)などというのは語義矛盾だということを証明している」という非難も、その部分だけとれば判らなくもないのが辛いところではある。