生体肝移植、提供者の重い負担

生体肝移植ドナーの半分、心身に不調 研究会調査で判明
 報告書自体は日本肝移植研究会のサイトからダウンロード可能。(←コメント戴きました。間違いだそうです。申し訳ありません)
 記事は「生体肝移植で肝臓の一部を提供した人の半分近くが、傷口のまひや胃腸の痛み、気分の落ち込みなど心身に何らかの不調を感じながら生活していることが、専門医でつくる日本肝移植研究会のアンケートでわかった」と述べ、

 「何らかの症状がある」と答えた人は47%にのぼり、症状としては、傷口のひきつりやまひ(18%)、ケロイド(16%)、疲れやすさ(15%)などが多かった(複数回答あり)。約9割が現在、提供してよかったと感じているものの「(手術直後は)予想よりつらかった」と答えた人も15%いた。
 提供者になる際の医師からの説明で期待を感じた人は21%、家族や親族から期待を感じた人は28%いた。移植後の家族関係では、25%が「変化があった」と回答。家族のきずなが深まったという人がいた半面、配偶者との関係が悪化し離婚した事例もあった。
 とまとめている。
 「脳死」という新奇な概念を新たに導入しないと正当化の難しい「死者」からの臓器移植に比べると議論になりにくいが、他にも「健康な体を切る」ということに対する医師の精神的負担が大きいことなども指摘されており、問題は意外と単純ではない。