昨日の記事、つづき

根来コミッショナー天下り決定、スト交渉さ中

 消費者機構日本では「根来氏は公正取引委員会の前委員長で、消費者問題について多くの提言をされていた。今年3月ごろから『(無報酬の)ボランティアで会長を受けていただきたい』とお願いしてきた。非常勤なので3カ月ごとの理事会への出席と、問題があれば対応などを相談することになると思う」と語っている。
 だそうな。無報酬とのことなので記事が断罪するように、「この『消費者機構日本』の会長職就任がすでに決まっていたからこそ、何の未練もなくコミッショナーを辞任する覚悟がついたのかもしれない」とまで言えるかは疑問がなくはないが、組織の重要性を考えれば「会長」職が「3カ月ごとの理事会への出席と、問題があれば対応」程度のものでいいのか、という点は多いに疑問である。じゃあ、日々の組織の活動を統括し、最終責任を持つのは誰なのか? なにしろ根来泰周氏は、けっこうな報酬を貰っているコミッショナー職ですらちょっとトラブルがあるとさっさと逃げ出しちゃう人なんだからね。
 こういう有り様では、消費者機構日本自体「やる気ないだろ、おまえら」と感じざるをえない。たぶん、インターネットに跋扈する小さな犯罪組織の「消費者問題」はアリバイづくり程度に告発しつつ、大企業には累が及ばないように、あらかじめ御手盛りで組織をつくっておこう、というのが本音ではないか? そういう建て前組織がないと、小さくてもやる気のあるNPOが出てきちゃうかもしれないからね。