アメリカ大統領選地図

US Election Map
 "Electoral College"タブをクリックすると各州の選挙人の数がわかる。多い順に民主党の地盤であるカリフォルニア(55)、ブッシュの地元テキサス(34)、ニューヨーク(31)、激戦区フロリダ(27)、同じく激戦区のペンシルヴァニア(21)、イリノイ(21)、オハイオ(20)となる。ちなみに選挙人総数は538人で、過半数になる270人を獲得したほうが勝ち(なので、アメリカ大統領選の場合テレビが報じるような「支持率」は単純に結果に反映されない)。
 最初に開く地図("Key Battlegrounds")は激戦州(スウィング・ステート)が着色されており、2000年の選挙で民主党が勝った州は青、共和党が勝った州は赤である。やはりその中で選挙人の多いペンシルヴァニア、オハイオ、そしてフロリダが帰趨を決める事が予想できる。
 選挙人の多い州のうち、テキサスは共和党が、三大都市圏を抱えるカリフォルニア、ニューヨーク、イリノイ民主党がほぼ当確である(これらの州でも実は農村部は共和党が優勢のようである)。元々南北戦争以後は北部商業地帯の共和党、南部農業地帯の民主党というという歴史があるわけだが、現在は北東部と西部、それに五大湖周辺の大都市を抑える民主党と、南部や中西部の農村地帯に強い共和党という図式になっている事がわかる。"Past Election"タグで表示されるこのあたりの変遷をある程度見る事が出気る。ちょっと面白いのはニューメキシコ州で、ここは本来共和党の地盤になりそうな経済状態の地域ではあるが、メキシコからの移民などのせいで、両党の勢力は拮抗している。そして、1912年以降、ただ2回の例外を除いてつねにニューメキシコで勝利した候補が大統領になっている。例外のうち一回は、多数票を集めつつゴアが勝利できなかった前回である。

【追記】
Dave Leip's Atlas of U.S. Presidential Elections