オーガニック・フィッシュ!?

 環境問題PodCastLiving on Earth(10月30日)iTunesが立ち上がります)で"Organic Fish Farming?"というトピックがあつかわれていた。
 要するに、アメリカでは養殖の魚の「有機」表示基準を審議中だが、基準が消費者が一般的に期待するものよりだいぶ緩いものになりそうであることが問題視されているらしい。

 消費者団体所属の研究者がインタビューに答えているのだが、問題としては、
・「有機」といえば水銀やPCBがまったく含まれていないものを消費者は期待しているが、はたしてそんなことが可能なのか?
・そもそも漁業と「有機」概念が馴染むのか?
・仮に「有機」が確立されたとして、養殖ではなく、野生のものを釣ってくる場合と、どちらが良いのか?
・オープンネット(海の一部を網でかこっって、そのなかで養殖する方式)のばあい、インプット・アウトプットのコントロールができないが、それを有機と認めて良いのか?(現在の議論では認める方向にあるらしい )
・サイズが小さく、菜食中心の魚類のオーガニックは比較的簡単(えさにする植物もオーガニックにする管理がしやすい)が、より大規模で肉食中心の魚の場合、えさに関してどこまでトレースできるのか?
 といったことが問題になっているらしい。