彩(サイ)エンス ゼミナール 『サイエンスカフェ』


彩(サイ)エンス ゼミナール 『サイエンスカフェ
1.趣旨
 彩都は、周辺の里山や棚田などの豊かな自然・農空間や、大阪大学、国立循環器病センター、産業技術総合研究所国立民族学博物館などの高度な学術・研究機関の集積といった地域特性を活かし、国際交流、学術文化、研究開発等の未来機能を組み込んだ、自然と都市が調和するアメニティの高い複合機能都市づくりを進めております。とりわけ、彩都ライフサイエンスパークには、医薬基盤研究所をはじめ9施設が立地決定するなど研究機関の集積も進んでおります。
 彩都のこのような特色を活かし、公民共同プロジェクトとして「彩(サイ)エンス ゼミナール」を展開しています。
 この取組みは、彩都およびその周辺において子どもたちへの学校での授業や大人向けのサイエンスカフェ等科学技術理解増進活動の実施により、理科好きの子どもの育成や一般市民への科学技術への関心を涵養し、もって社会に開かれた都市・彩都のまちづくりに寄与することを目的としております。ひいては、研究機関と地域が共に発展できる好循環を形成することを目指します。
 今般、将来の生活に役立つ科学をテーマに、一般市民が研究者と直接触れあい、対話やワークショップなどを行うサイエンスカフェを下記のとおり実施いたします。
 今回は大阪大学から講師をお招きし、一般市民の関心の高いテーマとして「いのちと健康」を取り上げ、これについて様々な視点で見つめなおす機会とします。

彩都科学技術理解増進プロジェクトチーム
リーダー  坂入冨士雄(国際文化公園都市株式会社 取締役社長)
サブリーダー 澤田範夫(彩都建設推進協議会事務局長)

2.開催概要
「彩(サイ)エンス ゼミナール/In SAITO Cafe(サイエンスカフェ)」
テーマ:いのちと健康のサイエンス
日程:2007年12月〜2008年3月
主催:彩都科学技術理解増進プロジェクトチーム
  (茨木市箕面市都市再生機構阪急電鉄阪急不動産、彩都建設推進協議会、国際文化公園都市
協力:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター、八洲薬品株式会社、株式会社センターコーポレーション
協賛:株式会社リバネス

3.「サイエンスカフェ いのちと健康のサイエンス」 実施一覧
●暮らしの中での〈健康〉を考える-あなたにとって健康(あるいは病気)とは?
  大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 准教授 西村ユミ 先生
  12月8日(土)  14時〜15時30分
 毎日の新聞記事に、病気の診断方法の開発、あるいは新たな治療方法の開発などが掲載さ れています。その一方で、医師などの医療者不足や救急医療システムの破綻、医療の地域格 差などの情報も報じられています。これらは、自分や家族の健康(あるいは病気)のことを 考える際に、医学の知識をもとにした健康管理ばかりを考えてはいられない現状を示してい ると思います。地域の特性、隣人との付き合い、仕事との折り合い等々、他者や社会との関係、多様な暮らし方の中で、健康管理の仕方や仕組みを、私たち自身の課題として考えてい くことが必要になっているのではないでしょうか。
 今回のサイエンスカフェでは、地域社会で暮らしている私たちの一人ひとりが、自分や家 族にとっての「健康(病気)」の意味を捉えなおし、健康を維持したり病気とうまくつき合 うための知恵や課題を出し合ってみたいと思います。 <ワークショップ>
 自分自身や家族が「健康(病気)」とどう付き合っているか、話し合ってみよう

●私たちの生活とバイオ 身近に感じるバイオ技術
  大阪大学大学院工学研究科 准教授 片倉啓雄 先生
  12月15日(土)  14時〜15時30分
「バイオ技術」というと遺伝子操作やクローンなどの技術をイメージしがちですが、た とえば、パンやお酒、チーズ、味噌、醤油などの伝統的な食品、味の素などの調味料、液 糖(デンプンから作る糖)などを製造する際にも、バイオ技術が使われています。その具 体例をいくつか紹介すると共に、人類に最も馴染みのある微生物である酵母を使った実験 を通して、生きものを理解し利用するバイオ技術について考えてみましょう。 <ワークショップ>
 酵母のはたらきをみてみよう
 (パン酵母の発酵実験を行いますので、汚れても良い服装でお越しください。)

セルフメディケーションにおける生薬の役割
  大阪大学総合学術博物館資料基礎研究系・薬学研究科 准教授 高橋京子 先生
  1月12日(土)  14時〜15時30分
 最近では、様々な一般用医薬品(Over The Counter:OTC薬)があり、セルフメディケー ション(自己治療)の実践が個人に求められるようになってきました。しかし、薬は使い方 によっては健康を害するリスクになります。サイエンスカフェでは、OTC薬として多種製造 されている漢方薬(生薬配合製剤)の事例をとり上げます。数千年にわたるヒトでの使用 経験を経て淘汰されてきた薬効を科学的視点で解析し、適正使用に役立つ話題を紹介しま す。また、日常生活に密接な漢方薬・配合生薬の効果について知識を得、実際に体験して いただくために、漢方薬の伝統的服用方法(煎薬)でご賞味いただきます。香り、味、色 を体感しながら、漢方薬への理解を深めてください。 <ワークショップ>
 漢方薬を味わってみよう

 ■対象:大人(高校生以上)
 ■募集定員:30名(応募者多数の場合抽選)
 ■開催時間:14時〜15時30分
 ■場所:カフェレストラン彩都ヒル
    茨木市彩都あさぎ7丁目7-18
    (大阪モノレール彩都西駅下車)
 ■参加料:700円(お茶・菓子代)
 ■応募:各回開催日の7日前までに(必着)、お好きな日時を選んで応募してください
 ■申込方法: はがき、FAX、E-mailに参加希望日、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話・FAX番号をご記入の上お申し込みください。宛て先 〒540-0012 大阪市中央区谷町2丁目2-22 NSビル8階 国際文化公園都市?内「サイエンスカフェ」係 TEL06-6949-1201 FAX06-6945-7211 E-mail science@saito-kokubun.co.jp

※PDF版チラシをダウンロードできます
  http://www.saito.tv/news/pdf/saitosciencecafe.pdf