インド、海外からの経済顧問を拒否

India rejects foreign economists
 インド政府は連立を組む(複数の)インド共産主義政党からの圧力によって、インド経済の青写真を作成するインド計画委員会( India's Planning Commission)のために世界銀行アジア開発銀行マッキンゼーなどから経済顧問団を招致することを中止。インド計画委員会はインドの五カ年計画を策定する、経済政策上の重要機関。今回の顧問団は第十期五カ年計画の中間評価のために招致が計画されていた。
 これは左派政党と政権の間にある多くのギャップの最新のものに過ぎない。左派は政府の経済改革案のいくつか、例えば民生航空事業、通信と保険に対する海外投資の増大にも反対している。

 ゲーム脳、メール脳。次は「デジカメ脳」に500円

痴呆のような『メール脳』: 中高生の脳波調査 森・日大教授が指摘
 新ネタ登場。あんまり新味がなくて、無理だけが拡大した感じですが…。

 森昭雄日本大教授が著書「ゲーム脳の恐怖」で、テレビゲーム漬けとなった若者の脳波が、痴呆のお年寄りと似た状態になっていると訴えてから二年。今度は、携帯電話漬けの中高校生の脳波も同様の状況になっているとする調査結果をまとめた。森教授が「メール脳」と名付ける、ケータイ中高校生たちの実態を紹介する。

 女性が男性を追い抜く日!?

2156年五輪の100m最速は女性? 英科学者予測

 過去約100年間の五輪優勝記録を分析すると、女子の方が男子より大きく記録を更新していた。この傾向が続けば、2156年の五輪で女子の優勝記録は8秒079となり、男子の優勝記録8秒098を追い抜くと予測された。統計的な誤差を考慮に入れると、最短で2064年に逆転現象が起こるという。
 そこで、ブログマップで言及しているページを追いかけると、「単にグラフを直線で延ばすなゴラァ」という極めて全うな反応が多い。そこで、Nature誌自身の紹介記事をチェックしてみよう。ちなみに元論文はお金を出さないと読めない。
Will women outpace men in 2156?
 一読して判る通り、これは「男女の記録差は生物学的なものか、それとも女性が男性に比べて社会的に十分なチャンスを与えられていないせいか?」という、科学というよりは政治の世界に属する論争である。で、今回の研究を発表したテータム氏(ちなみに男性)は、(疫学者だけあって?)社会的側面を重視すべきだと主張しているのであり、研究で示唆したいのは「女性が男性の記録を抜くとはいわなくても、拮抗することは十分に可能であり、今後も女性のアスリートにチャンスを広げていくべきであろう」ということであろう(だから、「抜くと予想するのは間違い」という批判は科学的に正しいが、彼にとっては痛くもかゆくもないだろう)。で、批判派は(Natureの記事中にも言及されているように)こういった研究が、例えばテストテロン(男性ホルモン)が筋肉やヘモグロビンを多くするという事実を無視していると批判するわけである。
 まぁ、実際には答えは両者の中間ぐらいにあって、短距離走のような競技は基本的に男性向けにデザインされているわけだし、追い越すということはあまりなさそうだけど、その差は社会的な条件次第でかなり縮まるはずだ、というところに気がつけばいいわけですね。それと、人間は結局個体差のほうが大きいんだから、オリンピック記録でジェンダー問題を云々しちゃだめだよ、っていう全うな回答にたどり着くのが生産的?