「靖国の英霊は神様だから、貴公のような解らぬことは言わぬ」

 松本 健一 2004 『大川周明』 岩波書店 サンフランシスコ発・社会変革NPO
 靖国や中国の問題にタイミングを合わせるよう(?)に再刊された。ちょうどいいので読むべし。いろいろ面白い論点が提示されているのでちゃんと書評したいのだが、こね繰り回しているとタイミングを逃すような気がするので、とりあえず一度「そのうち書くぞ」宣言。
 ちなみに「靖国の英霊は神様だから、貴公のような解らぬことは言わぬ」とは、大川周明東条英機に言ったとされる台詞。大川は日中戦線の拡大を防ごうと、国際社会が満州の独立を承認することを条件に、満州から全日本軍を撤退させるろと迫る。東条の返答は「そんなことをすれば、靖国の英霊に済まぬ」というものであったらしい。それに対して、大川は「靖国の英霊は神様だから、貴公のような解らぬことは言わぬ」と述べて、決意を迫ったという。