ミッキーマウスの隠れた出演作品『ミッキーマウス・ミーツ・ジ・エア・パイレーツ・ファニーズ』
○"Mickey Mouse Meets the Air Pirates Funnies"
ミッキー自身がインタビュー(!?)で以下のように回顧する幻の出演作品がある。
ミッキー:どういう御気分だと思うんだ? ほとんど70年近く、ディズニーの人間にやっていいと言われたことしかできなかったんだぜ。たまに誰かが新しいアイデアを持ってやってきて、俺はこう思う:「すげえ!のびのびやれるチャンスだ!」 でも勿論やつらは俺が居留地から出てくのを許しゃしない。もし逃げ出せば、やつらの弁護士に連れ戻されるんだ。この出版と裁判の顛末は"The Pirates and the Mouse: Disney's War Against the Counterculture"として出版されているが、作品自体はもちろん長らく幻になってきた。Boing Boingの記事によれば、その"Mickey Mouse Meets the Air Pirates"のスキャン映像がウェブ上で公開されている模様。もちろん、問題の性質上、いつまで見られるかはわからないので、この問題に興味のある方はお早めに。
たとえば1971年に、ダン・オニールが『エア・パイレーツ・ファニーズ』とかいう本の役をくれたんだ。すごかったぜ:セックスあり、ドラッグありで、アンダーグラウンド・コミックスの世界を丸ごと体験できるはずだった。あの開放感!
まあ、もちろんディズニーは文句をつけてきた。やつらが言うには、オニールのパロディは俺の――そのまま引用すると――“「無邪気な喜び」のイメージを汚す”だとよ。二冊発行したところで、やつらが訴えた商標と著作権の侵害で裁判所に召還されたよ。