イベント案内(高校理科教育)

STS研究会「高校教育の現場での科学技術コミュニケーション」ご案内

 ポスドク、大学院生の皆様へ。
 コミュニケーションデザイン・センターでは以下のイベントを開催します。
 昨今、一般市民へのアウトリーチ活動の重要性が強調される傾向がありますが、一方で科学技術に対する理解を中高生のころから深めてもらうことが重要であるのは言うまでもありません。このとき、教科書に沿った基本的な知識を習得するのも重要ですが、中高生が最先端の科学に触れ、将来の進路を決める一助にしたり、社会的な問題について考えたりすることも同様に重要です。そうしたことを反映して、出前授業を提供するNPOや学生ベンチャーも段々と増えてきました。
 今回の研究会では、大学関係者(教員や学生)と高校教員の相互的な対話を目的としていますが、その中から、高校の現場でどのようなアウトリーチ活動が必要とされているかなどのニーズをくみ取り、今後の活動に役に立てていければと考えていますので、アウトリーチ活動に興味のある方々の積極的なご参加を期待しています。
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STS研究会「高校教育の現場での科学技術コミュニケーション」ご案内

 90年代以降、遺伝子組換えやBSEを巡る問題など、科学技術の問題は複雑化する一方であるといえます。これらの問題の特徴として、極めて高度な科学知識を要求される問題である一方、人々の身近な生活に密接に関係している問題でもあるという点があげられます。このため、マスメディアには一過性の情報が踊る一方で、問題の正否を判断するための手がかりというのは十分に与えられていないという不満も聞かれる様になってきました。
 こうした中で、2005年から北大、早稲田など各地の大学で科学技術コミュニケーションの授業がスタートするなど、日本でも専門家と社会が情報を共有し、議論するための試みが活発に行われる様になってきました。こうした中で、高校生に対しても科学技術の知識だけではなく、その社会的背景や意義を考えてもらうということは、進路を決める上でも日々の生活を送る上でも重要になってきています。
 この研究会では、大学と高校の現場でなにが問題になっているかを話し合い、問題意識の共有をはかるとともに、今後の科学技術教育のあり方について考えたいと思います。

場所:大阪大学中之島センター(大阪市北区中之島4-3-53)
   http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/
日程:2006年8月30日
時間:14:00〜17:00 (13:30 開場)
主催:STS Network Japan、大阪府高校理化教育研究会
共催:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
参加費: 無料。どなたでもご参加いただけます。特に参加申し込みはいりません。

講師:
 小林傳司 (大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
 平井俊男 (大阪府立柏原東高校)

連絡先:
 春日匠(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
 メール stc[at]cscd.osaka-u.ac.jp (※[at]を@に変えてください)
 電話 06-6816-9494 ファクス 06-6875-9800
 http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/